白内障手術
白内障手術は現在、超音波水晶体乳化吸引術と眼内レンズ挿入術の2つを同時に行うことで完了します
超音波水晶体乳化吸引術とは
遠い昔は角膜縁に沿って大きく円形に切開して水晶体を丸ごと取り出す様な方法などで行われてましたが、局所麻酔での日帰り手術を可能にしたのがこの超音波水晶体乳化吸引術です。
角膜切開と粉砕(乳化)と吸引という主に3つの工程に分けられますが特に難治な症例でなければ数分で終わります。
角膜切開
点眼麻酔して僅か2~3ミリの切開を角膜に沿って弧状にします。痛みはありません。
その後に水晶体の薄い膜を環状にサランラップをはがす様にはがします
粉砕(乳化)
膜に包まれた中の濁った水晶体だけを超音波で粉砕(乳化)しながら吸引します。痛みはありません
吸引
膜だけを残してすべて吸引します
眼内レンズ挿入術とは
膜の中にできた空間に眼内レンズを挿入します
単焦点レンズとは
一つの距離にピントが合うレンズです。遠くにピントが合うレンズを挿入したら近くを見るときはメガネをかけて見ます
多焦点レンズとは
単焦点レンズに対して2カ所(近くと遠く)や3ヶ所(近くと遠くと中間距離)にピントが合うレンズです。単焦点レンズに対してやや見え方のシャープさに劣ります