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加齢黄斑変性

加齢黄斑変性

黄斑とは網膜の中心にあって、物を見た時に物の形や文字を判別する役目があります。オレンジ色に見える眼底の真ん中で少し暗い色調をしています。黄斑が加齢などにより傷んでしまうと歪んで見えたりします。アムスラチャートという碁盤の目のような紙を見る検査があるのですが、碁盤の目が歪んで見えたり黒く見えたりします。

加齢黄斑変性の検査

眼底検査 

前置レンズと細隙灯顕微鏡などを用いて、眼底の評価をします。

蛍光眼底造影検査  

腕の静脈から色素(フルオレセイン)を注入しながら、眼底カメラで連続造影写真をとります。新生血管、滲出液などが造影剤で明らかになり、治療方針を決めるのに大変重要な情報が得られます。しかし、造影剤を使うため医師が必要と判断した場合に行います

OCT(光干渉断層計)検査

眼底を三次元的に画像で解析できる検査で、眼底に弱い赤外線を当て、反射して戻ってきた波を解析して、網膜の断層を描出する装置です。数十秒で検査ができ造影剤も使用しないので患者さんにとって負担の少ない検査です。特に加齢黄斑変性の経過観察において有益な情報をもたらしてくれます。

加齢黄斑変性の型

2つの型があります

萎縮型加齢黄斑変性

何年もかけてゆっくり萎縮していく型です。経過を見るだけで良い場合があります

滲出型加齢黄斑

新生血管から出血や浮腫を起こす型です。新生血管の活動を抑えるような治療が必要です

加齢黄斑変性の治療

抗新生血管療法(抗VEGF療法)

血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor; VEGF)の働きによって新生血管が成長します。その血管内皮増殖因子をぶろっする治療です。眼の中にこの薬を注射してVEGFの作用を抑えることで新生血管を縮小させ、滲出型加齢黄斑変性によってさらに視力が低下するのを抑えることができます。効果を得られるには、約4-8週間ごとに繰り返し治療する必要があります。

光線力学療法

光線力学的療法は、新生血管に取り込まれる光感受性物質を点滴してレーザー照射するという治療です。レーザー照射により新生血管を閉塞を閉塞させる方法です。ビスダインという光感受性物質が治療後しばらくのあいだ体内にとどまるため強い光に当たると光過敏症などの合併症が起こることがあります。特に投与後48時間は光線過敏状態にあるため、眼や皮膚等を直射日光や強い光に当てないように注意する必要があります。治療には専用のレーザー装置が必要で設備をもつ病院で入院して行います

レーザー光凝固術

脈絡膜新生血管CNVやポリープ状脈絡膜血管症PCVの病巣(異常血管網やポリープ状病巣)が、中心窩に達していない場合はレーザーで光凝固ができます。病巣を堤防状に囲い次いで病巣を光凝固します。治療は奏功すると出血や滲出は吸収され視力は維持されます。

生活上の注意点

治療しても残念ながら活動性を抑えられず悪化してしまう場合があります。早期発見早期治療が大事なの、ゆがんで見えるようになったり、中心が暗い感じがしたら検査をする事が必要です。加齢黄斑変性が片方の眼に起こった場合、もう片方の眼にも起こることがあります。予防のために現在わかってきたことは、喫煙が原因となることです。また高脂肪食や肥満、高血圧がマイナスの要因、ビタミンや魚の摂取がプラスの要因であることです。欧米型の食生活がいけないのは、この病気が欧米の失明原因の第1位であることからもうなずけます。日本でも欧米型の食生活のためか患者さんは増加しています。ですから禁煙や日本型の食生活など生活習慣の改善をおすすめします。また黄斑色素であるルテインを含むサプリメントがすすめられています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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