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うるおいクリニック

 

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心療内科うるおい錦糸町メンタルクリニック

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気分が落ち込む
夜眠れない
会社に行きたくない
電車で動悸がある
人前で緊張する
ADHDと思う
不安で眠れない
何回も確認する
うつ病
不眠症
適応障害
パニック障害
社会不安障害
ADHD
不安障害
強迫性障害

目次

1 うつ病

気分が1日中落ち込んでいる、眠れない、食欲がない、何をしても楽しめないといったことが2週間以上たっても続く場合、うつ病の可能性があります。

うつ病の症状

アメリカ精神医学会の基準であるDSM-5に、うつ病の目安として、「次のような症状のうちいくつかが2週間以上ずっと続く」とあります。ひとつひとつの症状は誰もが感じるような気分ですが、それが一日中ほぼ絶え間なく感じられ続くことがポイントです。

気分が沈んでいる(抑うつ気分)ことが続く 

「ゆううつだ」「悲しい」「落ち込んでいる」「将来に何の望みもない」などと、思い悩んでいる状態です。なお気分の落ち込みは午前中が重いことが多く、午後から夕方にかけては症状が軽くなることがあります。

物事への興味や喜びを感じなくなる 
体重の増減、食欲の変化 
眠れない、また寝すぎる 
動きや話しが遅くなる、逆に落ち着きがなくなる 
疲労感、気力の減退 
強い罪責感、無価値感
集中力や思考力がない、物事を決められなくなる
死んでしまいたいという気持ち(自殺願望)
強い罪責感、無価値感

うつ病の原因

うつ病の原因はまだ明確に解明されていませんが、ストレスや環境要因や遺伝要因などがうつ病発症の原因として考えられています。 生物学的な観点からは、モノアミン(ノルアドレナリン・アドレナリン・ドーパミン・セロトニン)などの神経伝達物質の減少によって症状が表れるとされる説があります。

うつ病の治療

薬物療法

うつ病は脳内の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンなど、気分や意欲に関係していると言われる物質のバランスを崩しているという説があり、これらを調整する抗うつ薬というお薬での治療です。また睡眠をとることは回復にはとても大切で、睡眠薬を使うこともあります。さまざまなタイプのお薬がありますが、どの薬が効くかは治療を受ける人一人ひとりで異なります。

精神療法・カウンセリング的アプローチ
環境調整

もともと真面目で几帳面、責任感の強いタイプの方がうつ病になりやすい傾向にあるため、なかなか休養をとれない方もいらっしゃいます。しかしうつ病の治療において、休養はとても重要ですので、休みを取る・仕事量を減らす、状況に応じて、職場の部署変更などの提案をさせて頂くこともございます。

2不眠症・睡眠障害

不眠症は睡眠障害の中の一種です。睡眠を十分とれる時間的余裕があるにもかかわらず、眠れないことが続き、その結果昼間の生活に何らかの問題があるものが不眠症と定義されています。

不眠症5つの原因

1. 生理学的要因(Physiological)

生活習慣や睡眠環境に原因があるケースです。スマホを夜間モードにしたり、部屋の照明を落としたり、まずは睡眠時の環境を整えましょう。

2. 心理的な要因(Psychological)

3. 薬理学的な要因(Pharmacological)

4. 身体的な要因(Physical)

5. 精神医学的な要因(Psychiatric)

不眠の症状による4つの分類

入眠困難 
中途覚醒 
熟眠困難 
早朝覚醒 

不眠症の治療

不眠症の薬物治療

デエビゴ、マイスリーなど

不眠症の非薬物療法

刺激物を避け、眠る前には自分なりのリラックスする
眠たくなってから床に就く、就床時刻にこだわりすぎない 
同じ時刻に毎日起床 
光の利用でよい睡眠 
規則正しい3度の食事、規則的な運動習慣 
昼寝をするなら、15 時前の 20~30分
眠りが浅いときは、むしろ積極的に遅寝・早起きに
睡眠薬代わりの寝酒は不眠のもと
睡眠薬は医師の指示で正しく使えば安全

3適応障害

適応障害とは

適応障害は、ある状況や出来事(ストレス因)が、その人にとってとてもつらく感じられ、そのストレス因の始まりから3か月以内に気分や行動面に症状が現れるものです。

適応障害の主な症状

1. 情緒的な症状

抑うつ気分、不安、怒り、焦りや緊張などがあります。置かれている状況で、何かを計画したり続けることができないと感じることもあるでしょう。

2. 行動面の症状

無断欠席やけんか、無謀な運転、いきすぎた飲酒や暴食、などの攻撃的な行動がみられることもあります。子どもの場合は、赤ちゃん言葉や指しゃぶりなどの「赤ちゃん返り」がみられることもあります。

3. 身体症状

不安が強く緊張が高まると、体の症状としてどきどきしたり、汗をかいたり、めまいなどの症状がみられることもあります。その他、不眠、食欲不振、全身倦怠感、易疲労感、頭痛、肩こり、腹痛などがあります。

適応障害の原因

仕事関係・人間関係が原因で受診される方が多いですが、お体のご病気や経済状況の変化などもストレス因子となることがあります。そのため、患者さま個人個人へのオーダーメイド的なアプローチが必要だと考えています。

適応障害の治療 

治療の第一は①「原因であるストレス因の軽減・除去」になります。そしてストレスをストレスと感じる人とそうでない人もいるように、ストレスへの対応力(耐性)は人それぞれ異なりますので、②「ストレスへのご本人の適応能力を高める」ということも重要になります。

ストレス因の軽減・除去
ストレス因に対してのご本人の適応力を高める 
情緒面や行動面での症状に対してアプローチ 

4パニック症(パニック障害)

パニック障害とは

パニック症(パニック障害ともいいます)とは、突然理由もなく動悸、呼吸困難、胸痛、めまい、吐き気などの多彩な体の症状が出現し、「死んでしまうかも・・・」といった激しい不安に襲われるといったパニック発作を繰り返す病気です。

パニック症の症状

1. パニック発作

パニック発作とは、突然激しい恐怖または強烈な不快感の高まりが数分以内でピークに達し、その時に以下の13項目のうち4つ以上の症状が起こるものです(アメリカ精神医学会DSM-5)

動悸、心悸亢進、または心拍数の増加
発汗
身震いまたは震え
息切れ感または息苦しさ
窒息感
胸痛または胸部の不快感
嘔気または腹部の不快感
めまい感、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、または気が遠くなる感じ
寒気または熱感
異常感覚(感覚麻痺またはうずき感)
現実感消失(現実ではない感じ)または離人感(自分自身から離脱している)
抑制力を失うまたは“どうかなってしまう”ことに対する恐怖
死ぬことに対する恐怖

2. 予期不安

「また起きるのではないか」パニック発作を繰り返すうちに、発作のない時も次の発作を恐れるようになります。

3. 広場恐怖

単独外出、電車、美容院などで、発作が起きた時、そこから逃げられないのではないか、助けが得られないのではないか、と思える苦手な場所ができて、その場所や状況を避けるようになります。

パニック障害の原因

パニック症の原因は、近年の生物学的な研究の進展とともに、脳内の神経伝達物質の異常が主な要因になって発症、増悪する不安症(障害)であると考えられるようになりました。

パニック障害の治療

体の病気を見逃さないことです。動悸、息切れ、胸痛、めまい、発汗、嘔気などは実際に体の病気がある場合がありますので評価してもらう必要があります。

1. パニック障害の薬物療法

薬物療法によるパニック発作の消失がまず第一目標です。一般的にはSSRIをはじめとする抗うつ薬と抗不安薬を用います。なぜ抗うつ薬を用いるかというと、不安が出るたびに抑えるのではなく、不安を元から和らげる作用があるからです。

2. パニック障害の精神療法

苦手な外出などに少しずつチャレンジしてみることも治療の一環です。少しずつ前進していくつもりでとりかかってみましょう。

5社交不安症

社交不安症(社交不安障害・社交障害)

「社交不安症(SAD:Social Anxiety Disorder)」(社交不安障害・社交恐怖ともいいます)とは、とは、大勢の人前で話したり、初対面の人に会うときには緊張して、日常生活に支障をきたしてしまうことです。

社交不安症(社交不安障害・社交障害)の症状

親しくない人と会ったり、人から注目されるような状況、人前での電話や食事などに強い恐怖と恥ずかしさを感じ、緊張・発汗・ふるえ・赤面・動悸・息苦しさ・声が出にくい・吐き気・胃のむかつき・尿意・ぎこちない動きなど、体にも症状があらわれます。

社交不安症(社交不安障害・社交障害)の原因

「脳内の情報伝達信号の乱れ」 と、ご本人に「不安を感じやすい性格傾向」があるます。脳内の神経伝達物質のバランスが乱れ、特に「恐怖・不安」を和らげる役目を果たすセロトニンなどの神経伝達物質の働きがうまく機能していない、また恐怖や不安に関与する脳内の扁桃体が過敏となっていることなどが指摘されます。検査としては、主にM.I.N.I.(精神疾患簡易構造化面接法)が診断に、重症度はLSAS(リーボビッツ社会不安障害評価尺度)が用いられます。

社交不安症(社交不安障害・社交障害)の治療

社交不安症の薬物療法

主にSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という抗うつ薬を内服することで、脳内のセロトニンのバランスを整えます。即効性が高い抗不安薬をSSRIの効果がでるまでの補助薬として使用することもあります。

社交不安症の精神療法

認知行動療法

ある出来事に偏った考えやとらえ方(自動思考)から回避行動をとってしまっているため、他のとらえ方を考えるなどで行動を変える方法です。

暴露療法(エクスポージャー)

 

不安を感じる苦手な場面にあえて身をおき、一番不安の低い状況から、だんだんと不安の高い状況へ段階的に慣れていくという療法です。

6強迫症(強迫障害)

強迫症とは

「鍵を閉めたかな」「手が汚いんじゃないかしら」などの考えが繰り返し頭に浮かんできて、鍵が閉まっているかを確認する行為や手を洗う行為がなかなか止められないということはありませんか。

強迫症の症状

強迫観念

ある考えが反復して出現し、「気にすまい」「考えまい」と努力しても努力すればするほど心に強く迫り、考えることをやめられない現象です。

脅迫行為

強迫行為とは、強迫観念から生じた不安にかきたてられて行う行為のことで、自分で「やりすぎ」「無意味」とわかっていてもやめられません。
不潔恐怖と洗浄
加害恐怖
加害恐怖
儀式行為
数字へのこだわり
物の配置、対称性などへのこだわり

強迫症の原因

本症ではセロトニン再取り込み阻害作用を持った抗うつ薬(SSRIなど)の有効性が確立しており、何らかのセロトニン代謝異常が生じており、柔軟な解決を要求される社会的な事がらを前にして、その乱れが著しくなって発症すると考えられています。

強迫症の治療

強迫症の薬物療法

主にSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という抗うつ薬を内服することで、脳内のセロトニンのバランスを整えます。即効性が高い抗不安薬をSSRIの効果がでるまでの補助薬として使用することもあります。

強迫症の精神療法

再発予防効果が高い「曝露反応妨害法」が代表的な治療法です。 患者さんが強迫観念による不安にあえて立ち向かい、やらずにはいられなかった強迫行為をしないで我慢するという行動療法です。続けていくと、強い不安が弱くなっていき、やがて強迫行為をしなくても大丈夫になっていきます。

7双極性障害(躁うつ病)

双極性障害(躁うつ病)とは

双極性障害(躁うつ病)は、「うつ状態」と「躁(そう)状態」を繰り返す、気分障害という疾患です。

双極性障害(躁うつ病)の症状

アメリカ精神医学会の診断基準であるDSM-5では、双極性障害の症状として下記のものをあげています。

躁病エピソード

自尊心の肥大、または誇大
睡眠欲求の減少
普段より多弁であるか、しゃべり続けようとする切迫感
頭の中で観念が次々と浮かび、いくつもの考えがせめぎあうような体験
注意散漫(外からの刺激ですぐに注意がそれてしまう)
目標指向性の活動の増加、または精神運動焦燥
困った結果につながる可能性が高い活動への熱中

うつ病エピソード

気分が沈んでいる(抑うつ気分)ことが続く
物事への興味や喜びを感じなくなる
体重の増減、食欲の変化
眠れない、また寝すぎる
動きや話しが遅くなる、逆に落ち着きがなくなる
疲労感、気力の減退
強い罪責感、無価値感
集中力や思考力がない、物事を決められなくなる
死んでしまいたいという気持ち(自殺願望)

双極性障害(躁うつ病)の原因

脳の働きを調節する神経伝達物質のバランスが崩れていると考えられていますが、原因はまだわかりません

双極性障害(躁うつ病)の治療

双極性障害(躁うつ病)の薬物療法

炭酸リチウム、バルプロ酸、ラモトリギン、カルバマゼピンなど気分安定悪を使います。

双極性障害(躁うつ病)の精神療法

病気を受け入れ上手にお付き合いをしていくよう毎日の生活リズムを保ち、躁状態の前触れがみられる時には、睡眠をしっかりとったり、過度の対人刺激を避けるようにするなどの対応が推奨されます。

8注意欠如・多動症(ADHD)

注意欠如・多動症(ADHD)とは

注意欠如・多動症 ADHD(Attention-Deficit Hyperactivity Disorder)は、「うっかりミスが多い」「忘れ物が多い」「課題が間にあわない」などの「不注意」症状と「じっとしていられない」「待つのが苦手」「落ち着かない」などの「多動性・衝動性」症状がみられ、日常の生活活動に困難があり、それが持続している場合にADHDと診断されます。

注意欠如・多動症(ADHD)の症状

不注意

仕事や家事で不注意ミスが多い。ミスを繰り返す
仕事や作業に集中できない
うわの空といわれることがある、会議中寝てしまう
仕事や家事の、優先順位を考え計画を立てるのが苦手
整理整頓が苦手。机に物を積み上げる
頭の中やスケジュール・タスクを整理できない、順序だてて行えない
締め切りをなかなか守ることができない
約束を忘れる。遅刻が多い
落とし物、失くし物、忘れ物が多い

多動性および衝動性

いつも落ち着かない感じを与える
からだを動かしていることがおおい、体を小刻みに揺らす(貧乏ゆすりなど
順番待ちや交通渋滞など、待つことが苦手
静かにすることが苦手
熟慮せずに発言するまたは行動する
衝動的に動いてしまう(衝動買い、独断で重要事項を決めてしまう)
失言をしてしまう

注意欠如・多動症(ADHD)の原因

脳の神経伝達物質であるドパミンやノルアドレナリンの働きがADHDの方では不足気味であることも指摘されています。

注意欠如・多動症 ADHDの治療

注意欠如・多動症(ADHD)の薬物療法

ADHDでは神経伝達物質であるノルアドレナリンやドパミンが不足してADHD症状があらわれるといわれノルアドレナリンやドパミンの不足を改善します。

注意欠如・多動症(ADHD)の精神療法

ADHDの方が集中して仕事や勉強などに取り組めるように周囲の環境を整えることが大切です


Lifestyle interventions for mental health
https://www1.racgp.org.au/ajgp/2019/october/lifestyle-interventions-for-mental-health/
 
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